2023年11月3日(金・祝)公開『私がやりました』


『8人の女たち』『しあわせの雨傘』に次ぎ、フランス大ヒット!!!
この秋、極上のミステリーはいかが︖

 

INTRODUCTION

この「犯罪」は誰のもの︖︖

有名映画プロデューサー殺人事件。果たしてその犯人は――︖
「犯人の座」をめぐり、3人の女たちが繰り広げる、クライムミステリー・エンターテインメント︕

 有名映画プロデューサーが自宅で殺された。容疑をかけられたのは、貧乏な若手女優マドレーヌ。法廷に立たされた彼女は、ルームメイトの新人弁護士ポーリーヌが書いた、「自分の身を守るために撃った」という正当防衛を主張する完璧なセリフを読み上げ、見事無罪を獲得。それどころか、悲劇のヒロインとして時代の寵児となり、アッという間にスターの座へと駆け上がる。豪邸に引っ越し、優雅な生活を始めるマドレーヌとポーリーヌ。
 しかしそんなある日、とある女が彼女たちを訪ねてくる。彼女の名前はオデット。一度は一世を風靡するも、今や目にすることも少なくなった、かつての大女優だ。そしてオデットの主張に、マドレーヌたちは凍り付く。プロデューサー殺しの真犯人は自分で、マドレーヌたちが手にした富も名声も、自分のものだというのだ。いったい真相は如何に?こうして、女優たちによる「犯人の座」を賭けた駆け引きが始まる――︕

 ラブストーリーから社会派、感動作から問題作まで、すべてのジャンルにおいて、傑作とは何かを証明してきたフランソワ・オゾン監督。その唯一無二のフィルモグラフィの中でも、全世界でひときわ高い人気と評価を誇る豪華でおしゃれなエンターテインメントが帰ってきた︕ オゾン監督が自ら「『8 人の女たち』『しあわせの雨傘』に続く、女性の生き方を魅力的に探究した 3部作の最終章」と定義する最新作が完成︕ 新たな才能の輝きとベテラン俳優の凄み、ひねりのきいた洒落たユーモアと心躍るクライマックスで観客を映画の世界に一気に引き込んでいく。

  周りの空気を読まず感じるままに純粋に生きる、自由奔放な女優マドレーヌには、『悪なき殺人』で東京国際映画祭最優秀女優賞を受賞し、オゾン作品でも知られる女優ヴァレリア・ブルーニ・テデスキが監督した『Les Amandiers』でセザール賞有望若手女優賞を受賞したナディア・テレスキウィッツ。クールで理知的だが心根は優しく、独立心旺盛な弁護士ポーリーヌには、『黄色い星の子供たち』『パリのどこかで、あなたと』のレベッカ・マルデール。全くタイプは違うが、チャーミングな凸凹コンビが誕生した!

 また二人の前に立ちはだかる“自称・真犯人”には、『エル ELLE』でアカデミー賞®にノミネートされたイザベル・ユペール。どんな苦境も笑い飛ばす不屈の元大女優を、強烈なインパクトで演じきった。さらに、『しあわせの雨傘』のファブリス・ルキーニ、『パリタクシー』のダニー・ブーン、『すべてうまくいきますように』のアンドレ・デュソリエら、フランス映画の軽やかな重鎮たちが、それぞれのユーモアの切れ味を競い合う。
 マドレーヌが着こなすハイブランドのドレス、ポーリーヌのクラシックなスーツなどのファッション、ベージュピンクを基調としたアールデコのインテリアなど、1930 年代のパリの魅力が満載。心からの笑顔と、人生が輝いて見えるハッピーなひと時を、あなたに!

 

STORY 

パリの大豪邸で起こった、有名映画プロデューサー殺人事件。
容疑者から一躍人気スターになった若手女優の前に、真犯人を名乗る女が現れ――?!

1935 年、パリ。売れない新人女優のマドレーヌ(ナディア・テレスキウィッツ)は、最悪の気分だった。著名な映画プロデューサー、モンフェランから役をもらったのだが、引き換えに愛人契約を要求されたのだ。無理やり抱きついてきたプロデューサーを突き飛ばして帰宅すると、今度はアパートの大家が滞納していた家賃を払えと押しかけていた。ルームメイトのポーリーヌ(レベッカ・マルデール)も駆け出しの弁護士で、二人の家計は崖っぷちだった。
 そこへマドレーヌの恋人アンドレ(エドゥアール・スルピス)が現れ、彼女にあんまりな計画をもちかける。一流企業ボナール・タイヤの御曹司だが、自由になる金が全くないアンドレは、父の勧める富豪令嬢と結婚し、妻の財産でマドレーヌとの関係も続けていきたいというのだ。
 最低な 1 日を締めくくったのは、「モンフェランが何者かに射殺された」という衝撃の報せ。マドレーヌは警部からパリを離れるなと釘を刺され動揺するが、「証人になれば日当がもらえ、証言が新聞に載って宣伝にもなる」と前向きなポーリーヌに励まされ、有名女優になって幸せな結婚をしてみせると笑顔を取り戻す。
 ラビュセ判事(ファブリス・ルキーニ)の尋問を受けたマドレーヌは、自分が証人から容疑者へと昇格(︖)したことに気づく。瞬時に、弁護士にポーリーヌを指名するマドレーヌ。「捨てられた愛人の恨みによる殺人」という筋書きを考えていた判事に、ポーリーヌが「男に襲われた身持ちのいい女が、名誉と身を守るため反撃した」と新たな筋書きを提案。それなら「正当防衛だ」と判事がのっかると、「彼の銃で殺しました」とマドレーヌがすかさず自供。「よくぞ告白してくれた」と判事は事件解決に浮かれ、取調室は和気藹々とお祝いムードに一変する。
 その日から、世間は「有名映画プロデューサー殺害事件」の話題で持ちきりに。裁判が始まり、新聞はマドレーヌを「天使︖悪魔︖」と書き立て、傍聴席に老若男女が押しかける。憶測や噂で何とかマドレーヌを悪女に仕立て上げようとする検察側にポーリーヌは毅然と対抗し、最終弁論で「腐敗した社会では、女は自分で身を守るしかない」と訴え拍手喝采を浴びる。さらに、ポーリーヌが書き上げた涙なしでは聞けない感動的な被告人スピーチを、マドレーヌがオスカー級の演技で完璧に演じきり、「無罪」というクライマックスを勝ち取るのだった。
 翌日から、マドレーヌのもとには映画や舞台への出演オファーが殺到、たちまちスターへの階段を駆け上がる。心を入れ替えたアンドレとも寄りを戻し、人気弁護士となったポーリーヌと共に豪邸へと引っ越したマドレーヌは、夢に描いた暮らしを堪能していた。そんな二人のもとへ、トーキー時代の大女優で、今はすっかり落ちぶれたオデット(イザベル・ユペール)が訪ねてくる。プロデューサー殺しの真犯人は自分で、マドレーヌたちが手にした富も名声も、自分のものだと言い張るのだ。果たして、この「殺人犯」の座を巡る、女たちの駆け引きの行方は──︖︕

STAFF&CAST

監督・脚本︓フランソワ・オゾン 『8 人の女たち』『しあわせの雨傘』
出演︓ナディア・テレスキウィッツ、レベッカ・マルデール、イザベル・ユペール、ファブリス・ルキーニ、
ダニー・ブーン、アンドレ・デュソリエ
配給︓ギャガ
© 2023 MANDARIN & COMPAGNIE - FOZ - GAUMONT – FRANCE 2 CINÉMA - SCOPE PICTURES – PLAYTIME PRODUCTION
 
公式HP:https://gaga.ne.jp/my-crime/

 

2023年11月3(金・祝)より全国ロードショー