2023年11月28日(金)実施『笑いのカイブツ』舞台挨拶 in 大阪#1


 12024年1月5日(金)より全国公開となる映画『笑いのカイブツ』。その公開に先駆けて11月28日(火)、ロケ地大阪のシネ・リーブル梅田にて、国内最速となる舞台挨拶付き完成披露上映会が行われた。舞台挨拶には主演の岡山天音さん、原作者・ツチヤタカユキさん、監督・滝本憲吾さんが登壇した。


 司会者の呼び込みによって盛大な拍手で迎えられた3人。まずは挨拶を求められ、順番に答えていく。

岡山さん:皆さんこんばんは。本日は、足をお運びいただきありがとうございます。ようやく初めてこうして皆さんの目に届く日が来たことを、僕自身とっても嬉しく思っております。 今日は短い時間ですが、色々お話できたらなぁと思います。よろしくお願いします。

滝本監督:滝本です。本日は本当にお越しくださいましてありがとうございます。えっとー、まあ、正直「これでもくらえ!」っていう意気込みで僕ら映画を作ったので、それに岡山天音くんとツチヤさんの原作のパワーはもう…。ま、力強い映画ができたと僕は思ってるんで。なにとぞ今から2時間。今のこの時間が多分1番楽しいんですけどね、どんな映画かなと思うの。それ好っきゃねんけどね、俺もね。はい、すいません。

ツチヤさん:原作者のツチヤタカユキです。本日はお越しいただきましてありがとうございます。こちらのね、シネ・リーブル梅田さんには普段めっちゃ観にくるんですよ。というのも、家がチャリで30分ぐらいのとこにありまして。普段観に来てるところで自分の映画がやる。 もう、ものすごい嬉しいし光栄でございます。そしてこっからあの、やらしい話になるんですけども、結構毎日のように観に来てた期間があったりとかして、結構な金額、こちらの劇場に使わしていただいているので、この『笑いのカイブツ』が上映される際にはですね、ぜひとも何かしらの特別扱い、していただけたらなと。社を挙げての感じ。なんか、社を挙げての感じの特別扱い。シネ・リーブルさん、よろしくお願いします。

ツチヤさんの「やらしい話」に会場が笑いで包まれる。ここで司会者が「毎回ドリンク1杯無料とかはだめですかね」と尋ねると、ツチヤさんが「もっと社を挙げて!」と返答し、さらに大きな笑いが起こった。

岡山さんが演じた主人公のツチヤタカユキ。 不器用で人間関係も不得意。それでも自分の信じる道を猛進するという。このツチヤという人物を演じることにあたって、特にここ苦戦したな、ツチヤさんになるのに苦戦したなという部分はありますかという質問に対し、岡山さんはこう話した。

岡山さん:それがですね、今回初めて原作を読ませていただいた時から、ここちょっと理解できないなとか、 自分と遠いなみたいなところを、あんまり感じなくてですね。どういう言葉にしていいのかわからないんですけど、ツチヤっていうキャラクターに対してなんかわかるなっていうのが、どっかで自分であったので…。うーん、真の部分に関しては、実はそんなにいろんな工程を挟んだわけでは ないんですよね。でもカイブツにシンパシーを感じてるっていうのが、果たしてどうなのかわかんないですけど。…まぁでも、変わった佇まいのキャラクターっていうか、主人公として珍しい存在感のあるキャラクターなので、色々細かく、どうそのシーンごとにいるかっていうことは考えましたかね。あとは、数年間を描いてるので髪型だったりとかっていうことも細かく。この時はどういった髪型にするかとか、そういうのを監督と細かく話しながら、 ちょっとずつ積み上げて作っていったっていう感じですかね。

続いてツチヤさんに対する、岡山さんが演じる自分自身、ツチヤタカユキはいかがでしたかという質問に対しツチヤさんはこう答えた。

ツチヤさん:すごくね、とんがった役なんですね。で、普段の岡山さんと僕、最近結構ご一緒さしていただいてるんですけども、 普段はね、すごい穏やかな、あのgelato piqueみたいな、 優しく包み込んでくれる感じなんすけど。

と、ここでgelato piqueのたとえに、再び会場が笑いに包まれる。

ツチヤさん:映画になった瞬間、もう真逆のメーター振り切った。時速300キロの、もう凶器の。また才能がえげつないなと思いました!

「才能がえげつない」と言われた岡山さんは「やめてください。ハードル上げるの!」と止めに入る。それを遮ってツチヤさんはさらにこう続ける。

ツチヤさん:なんか、オラオラオラって殴る感じじゃなくて、自分自身をボコボコにしながら、みたいな演技だったんで。ほんとに苦しそうで。現場に見に行った時も、明日のジョーのラストの灰になったとこみたいな。既にもう死にかけていたので、すごい心配になったんですけど。

この話を受けて、岡山さんに対し、撮影期間は結構もうしんどいっていう思いの方が強かったですかという質問が。その質問に対して岡山さんこう答えた。

岡山さん:いや、しんどかったですね、とにかく。それはもう、終わってからしばらく経っても、なんかちょっとこう、ポケーっとしちゃう感じというか、 はかなりありました。

岡山さんが演じたツチヤタカユキについて聞かれた滝本監督は以下のようにコメント。

滝本監督:いや、もう、最高ですよね。もちろん、産みの苦しみなんで。まぁ、僕も苦しいですけど、皆さん、まぁあの、天音くんが1番苦しかったんですけど。でも、僕らは、俳優部がベストのパフォーマンスをできるように、状況を整えて、さぁやろうっていうことでしかないので。それを毎シーン毎シーン積み重ねていって。天音くんは、台本の読み方がね、とても、深く読み取ってくれるんで、僕的にはとても助かったと言いますか。面白い表現ができてるなぁって、毎シーン毎シーン思いますけどね。

続いて出演キャストについての話題に。中野大賀さん、菅田将暉さん、松本穂香さんなど、岡山さんと同世代の今をときめくキャストたちが多く出演する本作。岡山さんは彼らとの共演についてこう話した。

岡山さん:僕、16歳で多分初ドラマのお仕事とかだったんですけど、もうその頃にすでに菅田くんだったり大賀くんだったりが周りにいて、同級生の役を演じてたりしたので。うーん、自分の中のカイブツと対峙する現場だったので、皆さんがいつもの温度で接してくださるのが本当に救いでしたね。うん。なんか、こう、あったかかったです。とっても。

実際、カメラ越しで見たキャストたちの演技について滝本監督はこのようにコメント。

滝本監督:あー、いやいや、もう、よかったですよ。 ごめんなさい、面白くなくて。

シンプルな感想で会場を笑わせる。そして続けてこう話す。

滝本監督:よったからね、実際。でもだから、皆ちゃんと天音くんを立てるって言ったらおかしいけど、ちゃんとこう、回ってる感じも感じたんで。あ、なんか天音くんとの友情がいいなって僕は思いましたけどね。でも、ちゃんと役としてはもちろん皆さんのプロフェッショナルの仕事をしながらですよ。そんな、なあなあでやってるとかじゃなくて。それは、だから、いいモノ作りだなって思いました。環境的に。

#2へ続く


STORY 

やるだけやって、燃え尽きたらそれまでじゃ。

 笑いに⼈⽣を捧げるツチヤタカユキは毎⽇気が狂うほどにネタを考える⽇々を過ごしていた。念願叶ってお笑い劇場の⼩屋付き作家⾒習いになるも、愚直で不器⽤なツチヤは他⼈には理解されず淘汰されてしまう。失望していた彼を救ったのはある芸⼈のラジオ番組だった。番組にネタや⼤喜利の回答を送るハガキ職⼈として再びお笑いに⼈⽣をかけていた⽮先、「東京に来て⼀緒にお笑いやろう」と憧れの芸⼈からラジオ番組を通して声がかかった。そんなツチヤは東京で必死に馴染もうとするが…。

STAFF&CAST

出演:岡⼭天⾳、⽚岡礼⼦、松本穂⾹、前原滉、板橋駿⾕、淡梨、前⽥旺志郎、管勇毅、松⾓洋平、菅⽥将暉、仲野太賀
監督:滝本憲吾
原作:ツチヤタカユキ『笑いのカイブツ』(⽂春⽂庫刊)
配給︓ショウゲート、アニモプロデュース
©2023「笑いのカイブツ」製作委員会
 
公式HP:https://sundae-films.com/warai-kaibutsu/

2024年1月5(金)より全国ロードショー