2024年1月13日(土)公開『99%、いつも曇り』


INTRODUCTION

 インディース映画の登竜門とされる第17回田辺・弁慶映画祭で弁慶グランプリを受賞した映画『99%、いつも曇り』がこの度、関西でも上映されることとなった。本作は同映画祭でグランプリの他、鑑賞者投票による「観客賞」や特別設置の「わいず倶楽部賞」、また出演した二階堂智さんと瑚海監督の2人が俳優賞にも選ばれ5冠を達成。東京国際映画祭のNippon Cinema Now部門でも上映された。映画を手掛けたのは、50代にして初の長編映画監督を務めた瑚海(さんごうみ)みどり。女優として本作の主人公も演じている。

 「自分もだけどあんたもアスペルガーだと思うよ」と15年前に言われた衝撃的な言葉がこの映画を生んだ。実際に発達障害傾向の人たちのコミュニティに参加してみると、職場に馴染めない、どうしてもミスを連発する、なかなか自分に合う仕事に巡り合わず職場選びに悩んでいるなど、取材してわかった。人と話が噛み合わない、空気が読めないとか…なるほどなるほど。アメリカ人の友人に聞いてみるとアメリカにはそんな人は沢山いる、と。

 我々は小さな社会で、いつでも周りの顔色を伺いながら、小さな頭をぐるぐるさせて人間関係の難しさにぶち当たっている。生きるって本当に大変。それは発達障害傾向であろうとなかろうと、みんな同じ。それなら、もう少し想像力を働かす努力をしてみようか。みんな誰もが凸か凹で、凸凸凹凹で。15年前の私がこの映画を作るよう背中を押した。

STORY 

 母親の一周忌で叔父に言われた「子供はもう作らないのか」の一言に大きく揺れる楠木一葉(45)。生理も来なくなって子供は作れないと言い放つ一葉の目には、夫の大地(50)が子供を欲しがっている姿が映る。流産した経験もあり子作りに前向きになれない一葉は、自分がアスペルガー傾向にあることに悩みを持っていた。養子を取ることを薦められるも、次第にズレていく一葉と大地。

STAFF&CAST

瑚海みどり 二階堂智
永楠あゆ美 Ami Ide KOTA
曽我部洋士 亀田祥子 月田啓太 吉岡礼恩
秋葉有嬉 根口昌明 野井一十 浅地直樹 井上薫 塾一久

監督・脚本・編集/瑚海みどり
製作・配給/ 35 Films Parks
©︎35 Films Parks
 
公式HP:https://35filmsparks.com/

1月13(土)~1月19日(金)   大阪シアターセブン
1月29(月)~2月1日(木)    アップリンク京都
2月 3(土)~2月9日(金)    神戸元町映画館