2024年5月1日(水)実施『ミッシング』大阪プレミア試写会


石原さとみ 久しぶりの大阪舞台挨拶!
青木崇高、吉田恵輔監督ととも撮影エピソードの数々を語りつくす!
 さらに石原&青木から、4 日後に誕生日を迎える監督へ感謝のサプライズも!!

INTRODUCTION

 2022年の出産後、1年9ヶ月ぶりの芝居に臨んだ石原さとみが主演を務め、『空白』(21) 、『ヒメアノ~ル』(16) の吉田恵輔(吉田監督の<吉>は <つちよし> です。)がオリジナル脚本でメガホンをとった2024年5月17日(金)公開の映画『ミッシング』(配給:ワーナー・ブラザース映画)。

 ある日突然いなくなった幼い娘。その帰りを懸命に待ち望みながらも、自分たちの力ではどうにもできない現実との間でもがき苦しみ、事件をめぐるマスコミと世間の声に翻弄される母親とその家族。事件により世間の注目を浴びた事により、謂れのない誹謗中傷や好奇の目に晒されながらも、いつか必ず会える、その日を信じてー。出口のない迷路を彷徨い続ける母親・沙織里を演じるのは、今までの自分を壊して欲しいと、7 年前、自ら吉田恵輔監督に直談判をした石原さとみ。出産を経て母となった彼女が魅せる、これまでのイメージを一新させた新境地に既に話題が沸騰している。さらに、中村倫也、青木崇高を筆頭に、森 優作、小野花梨、細川岳、有田麗未(ありたつぐみ)、小松和重、カトウシンスケ、山本直寛、柳 憂怜、美保 純ら豪華実力派キャスト陣が集結。“人間描写の鬼”吉田監督が「自分のキャリアの中で最も覚悟のいる作品」と語る本作は、雑音溢れる世の中をリアルにそして繊細に描き、そこに生きるわたしたちの心を激しく揺らす。

 本作の大阪プレミア試写会が 5 月1日(水)に開催された。久しぶりの大阪での映画舞台挨拶登壇となる石原さとみが、石原演じる沙織里の夫・豊役で大阪出身の青木崇高、本作のメガホンをとった吉田恵輔監督とともに撮影エピソードの数々を語りつくす!さらに石原&青木から、4 日後の 5 月 5 日に誕生日を迎える監督へ感謝のサプライズも!!


~大きな拍手に迎えられ入場する3人~
まずお1人ずつご挨拶を頂戴したいと思います。

石原さん:こんばんは。石原さとみです。本日はお越しいただきありがとうございます!5月17日公開なんですが、一足早く観ていただけることがすごく嬉しいです。最後に一筋の光があります。優しい気持ちを持ち帰っていただいて、できれば感想をお伝えいただけたら嬉しいなと思います。本日は最後までよろしくお願いいたします。

青木さん:こんばんは。八尾出身の青木崇高です。 今日、朝、大阪入りしまして、取材がずっとあって、それから今こちらに寄せてもらったんで、あまりまだ大阪に来たっていう感じがあんまりなくて。だけど、さっき前室でちょっと差し入れのたこ焼きを食べて、ようやく、「あぁ、大阪…」と、そういう気分で。本当に大阪の皆さんに見ていただくっていうこと、本当に嬉しいです。今日は楽しんでってください。ありがとうございます。

吉田監督:監督の吉田恵輔です。大阪にキャンペーンに来るのは僕6年ぶりぐらいです。
もう3本ぐらい公開したのあったんですけど、ちょうどコロナにぶつかって、移動するなっていう時で、リモートとかでやったりすることあるんですけど、上半身だけ綺麗な格好で、下はスウェットで、皆さんの前でなんか喋るみたいなことしかしてなかったんで。今日はちょっと下まで綺麗な格好でやってきました。よろしくお願いいたします。

先ほど監督は久しぶりに大阪とおっしゃいましたが、石原さんも久しぶりの大阪と伺いましたが…

石原さん:そうですね、3年ぶりくらいですかね。プライベートで。大阪市のナニワマチってあります?ない?違う?ナンバ?あの、家具、家具屋さん行きました。マルキン家具だっけな…?

青木さん:誰もピンときてないよ?

石原さん:え、有名じゃないんですか?そこにしか売ってない椅子がありまして。それを検索してやっと見つけたのがそこだったんです。なのでそれを買いに来ました。そのためだけに大阪に来て、買って。朝食でうどんを食べて、買いに行って、帰りにお好み焼きを食べに行って。

青木さん:ずっと誰も誰もピンときてないよ?

石原さん:嘘でしょ!え?大阪の話ですよ、知ってますよね?大阪ですごい美味しいお店って友達に教えてもらって……。プライベートで来てぶりなので、本当はもっともっと大阪を感じて帰りたいです。

先ほどから八尾出身ですとおっしゃっておりました青木さんですけれども、地元での舞台挨拶というのはいかがでしょう。

青木さん:本当嬉しいです。こちらの大阪ステーションシティシネマさんには2ヶ月前にも別の作品で舞台挨拶させていただきました。
 本当はゆっくり時間があるなら、監督もさとみちゃんとも、みんなで、まず最初に京橋の立ち飲みに行って、でも今日はちょっと雨だからそのあと鶴橋の焼肉に行って。天六で寿司食って、ね、いいラインナップでしょ?で、そっから、新世界の方行って、串カツ食って、紅しょうがのんとかね。で、そっからまたちょっとディープなエリアのカラオケとか行ってね。で、最後にまた天満戻ってちょっと立ち飲みで、みたいな。そんなスペシャルなコースとかお連れしたいんですけどね。

そんな時間は今回はないんですかね。

吉田監督:俺ね、日帰り以外経験ないよ、大阪キャンペーン。
役者さんとね、一緒に乗るとね、移動の車がカーテンとか閉まってるじゃん。本当に駅からここまで連れてこられるからね。自分どこいるか全然わかんないからね。それで、すぐとんぼ返りが多いですね。だから晩御飯食べたことないです。プライベートではあるけどね。こう、キャンペーンでないんですよ。どうにかなんないのかな。

さあ、映画の話をさせていただこうと思います。まずは石原さん。今回の映画は念願叶っての吉田監督とのタッグということで、出演が決まった時のその心境、そして映画の撮影に挑まれてどうだったか、教えていただけますか。

石原さん:そうですね、7年前に直談判させていただいて、その3年後に脚本をいただいて。 もう飛び跳ねるぐらいほんとに嬉しくて。台本を読んでも、こう苦しい中にも最後のこの考えさせられる温かさがある台本の中で、これは本当に辛い撮影になるだろうなと思ったんですけど。そのまた3年後、今からちょうど昨年ですね、1年前に妊娠、出産を経て、初めて本当に母親になった状態で母親役を演じさせていただいて。 もう本当に苦しかったんですけど、涙が出るくらい幸せな時間でした。
今こうして、今日も朝からインタビューを受けさせていただいて、 やっと公開なんだなと、やっと皆さんに観ていただけるんだなっていうのが、怖さもあるんですけど、本当に 幸せな気持ちでいっぱいです。どう受け取っていただけるかわからないですが、本当に多くの方に観ていただきたいですね。

なぜ吉田監督にずっとラブコールを送られていたんでしょう。

石原さん:もう本当ドキュメンタリーみたいな作品で。私、映画を見ることが少しストレスだったんですね。学ばなきゃいけないっていう気持ちが先行してしまって。なんですけど、監督の作品観て、もう没頭するぐらい。なんて言うんだろ、没入感というか。すごくこう、うわ、面白い!っていうのが。ゾクゾクして。この世界に行きたいっていうのがすごく強かったですね。

横で聞いて監督いかがですか。

吉田監督:気持ちいいですね!石原さとみからそんなこと言われて、めちゃくちゃ気持ちいいじゃない。もっと言ってほしいよ!

夫婦役ということで、今回出演が決まった時の心境を、青木さん、教えていただけますか。

青木さん:僕も吉田監督の作品は本当大好きだったので、声かけてくださった時は本当に嬉しかったです。で、 僕も1人の父親でもあるので、やっぱり僕も僕なりのやっぱり覚悟っていうのは必要だったなと思いましたし、細かく描写がこう描かれてる台本を見た時に、やっぱりこう、溢れる感情を止めることができなかったですね。
 でもやっぱり本当に描写の細かい台本を、沙織里を演じるさとみちゃんがどう向き合うのかっていうことで、実際もう本当に現場入って、7年前から切望したこの作品を母になって向き合うっていう。母になったのにこの設定っていうことは、僕の感覚になるんですけど、言ったら避けてもいいんじゃないかなって思うんです。娘が失踪したっていうものを。例えば子育てだったりだとか出産経て大変な時期にそんな辛い思いをする必要なんてないとも僕、思うんですけど。でも石原さとみって人は、この人は逃げなかったんですよね。ちゃんと向き合って。やっぱそこに僕はとんでもなく感動してます。で、やっぱり自分自身のキャリアをどんどん磨いていきたいっていう思いであったりだとか、未知の体験がたくさんたくさんあったと思うんですけど、 それを本当に監督にちゃんとぶつけて、監督もしっかりとそこに答えて、1つ1つ画を作ってったっていうところに、僕は、自分の役もそうなんですけどもね。なんかそれを見られただけ、立ち会えただけで、本当に現場に参加できてよかった。これから皆さん観ることになると思うんですけども、素晴らしい映画になってると思います。

お二人の夫婦役のシーンはそれこそドキュメンタリーを見てるような。作られた感じじゃないというか、お芝居じゃない感じがしていたんですが、石原さん、青木さんの間でこういう感じでやろうよみたいな話し合いみたいなのもあったんですか。

青木さん:具体的なプランとかはなかったですよね。

石原さん:そうですね。なんか、あて書きかなと思うぐらい豊が豊でした。

吉田監督:俺もね、それはね、すごい勘が当たったなと思った。うん。すごい。ほんと、実際の奥さんに、なんか尻に惹かれてそうな感じとかも含め。 ものすごく、なんか2人の関係見てると、本当、映画から飛び出てきたみたいな感じですね。

青木さん:撮影に入る前からもう、いろんな準備を重ねて。この役に向かうための準備を、結構してきたなと思いましたね。

監督からこういう風にしてほしいみたいな演出ってどういう感じでされてたんですか。

吉田監督:演出みたいなものは特には。石原さんがなんか沙織里を下ろしてきて。それで憑りつかれて、野生の動物のような感じなので。俺はどっちかっていうと来そうなとこに餌を置くようなイメージ。で捕まえるみたいな、そういう演出です。なんとなく映画を観たら、ちょっと言ってることわかったかも、って思うところはあると思う。

石原さん:確かに記者の皆さん「あぁ~」って言ってました。

吉田監督:うん、そう。なんか、石原さんは割と技術者だったりとか、しっかりしてる方だと思われるけど、 映画を観たら割と野性味あふれる感じなので。今目に焼き付けとかないと、もう次映る人違う人だから、もう。

青木さん、監督から言われたこういうところがすごい残ってるっていうのはありますか。

吉田監督:あんまりだよね?

青木さん:僕は、そうですね。

吉田監督:青木さんが台本を持って何か言いたそうにしてるけど、石原さんがすごい喋ってて、「わかりました!じゃあ、お願いします!」ってばーって行くから、じゃ、じゃあ本番行こうか!っていう風になっちゃうと青木さんも慌てて帰って。

石原さん:えー、そんなことありました?

青木さん:いやいやいや、あったじゃん!
いや、なんかこの2人(石原さんと吉田監督)の関係が、やっぱり、この映画の中でも。監督は出てないんですけど。その監督の演出の中の沙織里っていう人物がしっかり成立すれば、 豊っていうのは自動的に、立ち位置は見つかると思ってた。

吉田監督:石原さん自体テイクごとに結構熱量が違かったりもする。結構バラけたりはするのね、今回。で割とそれに、 どれに合わせるの、ってことでなく、どの玉でも、なんか臨機応変にキャッチャーのように取ってたもん。だからすごいなっていう風に。

石原さん:へー、すごい。私そんなバラけてた?

青木さん:すごい方向へ玉投げてる時あるよね。そう、で、全然違うよ!って言っても、私何やってました?っていう感じ。

石原さん:あー、確かに。

青木さん:そう、だから憑りつかれてる感じですよね、だから多分相当疲れたはずです。精神相当削ったと思います。

石原さん:疲れました。でも、こういう作品がやりたかったです。本当に。こういう役がやりたかった…!っていう。 本当に学びが多くて、宝物ですね。

本日はここで、石原さんと青木さんから、この本作で大変お世話になった吉田監督に、あるものをご用意されたということで。それではお願いいたします。

~会場にハッピーバースデーのBGMが流れたこ焼きのケーキが出てくる~

吉田監督:俺?こういうのはさ、アイドルみたいな子にやるやつだよね。おじさんだぜ。

吉田監督は、5月5日がお誕生日ということで、お2人からケーキのプレゼントです監督、いかがでしょう。

吉田監督:いや、もう、なんでしょう、アイドルになった気持ちです。

大阪出身ということで、青木さん、このケーキどうですか。八尾的な感覚で。

青木さん:えぇ、八尾的な感覚で?ごっつええやん?すてきやん?

~ここでフォトセッション~

最後に、石原さとみさんから、これから作品をご覧になる皆様へのメッセージをお願いいたします。

石原さん:1年前に撮影しました。ついに公開です。個人的なことを言いますと、 宣伝って本当はそんなに多くなくてもいいと思ったんですね。ですけど、 できる限りやりたいと。時間がある限り、できる限りやらせていただきたいっていう気持ちでこの数ヶ月走ってきました。多くの方に観ていただきたいです。私が大袈裟ではなく、本当に命懸けで取り組んだ作品です。すごく挑戦です。どう受け取っていただけるかわからないですが、本当に素敵な作品です。言葉が難しいんですけど、感動っていう言葉ではなくて、 本当に苦しいですけど、温かくて優しい作品です。皆さん、受け取っていただけたら、それを誰かに届けてほしいです。どうかよろしくお願いします。

会場は大きな拍手に包まれて舞台挨拶は終了した。

 映画『ミッシング』大阪プレミア試写会 舞台挨拶 概要

◆日時:5月1日(水) 18:30~19:00
◆会場:大阪ステーションシティシネマ シアター3
◆登壇者(敬称略):石原さとみ、青木崇高、吉田恵輔監督
 ※吉田監督の<吉>は<つちよし>です。

 STORY

 とある街で起きた幼女の失踪事件。あらゆる手を尽くすも、見つからないまま3 ヶ月が過ぎていた。娘・美羽の帰りを待ち続けるも少しずつ世間の関心が薄れていくことに焦る母・沙織里は、夫・豊との温度差から、夫婦喧嘩が絶えない。唯一取材を続けてくれる地元テレビ局の記者・砂田を頼る日々だった。

 そんな中、娘の失踪時、沙織里が推しのアイドルのライブに足を運んでいたことが知られると、ネット上で”育児放棄の母”と誹謗中傷の標的となってしまう。世の中に溢れる欺瞞や好奇の目に晒され続けたことで沙織里の言動は次第に過剰になり、いつしかメディアが求める“悲劇の母”を演じてしまうほど、心を失くしていく。

 一方、砂田には局上層部の意向で視聴率獲得の為に、沙織里や、沙織里の弟・圭吾に対する世間の関心を煽るような取材の指示が下ってしまう。それでも沙織里は「ただただ、娘に会いたい」という一心で、世の中にすがり続ける。
その先にある、光に――。

STAFF&CAST

石原さとみ
青木崇高 森優作 有田麗未
小野花梨 小松和重 細川岳 カトウシンスケ 山本直寛
柳憂怜 美保純 / 中村倫也
監督・脚本:吉田恵輔 ※吉田監督の<吉>は <つちよし> です。
音楽:世武裕子
配給︓ワーナー・ブラザース映画
©2024「missing」Film Partners
 
公式HP:http://missing-movie.jp/
公式X:@kokoromissing

2024年5月17日(金)全国ロードショー