2026年11月7日(土)公開『となりのとらんす少女ちゃん』


ジェンダーの境界が身体的にも心理的にも濃く引かれるようになっていく思春期。
周囲との違和感を抱き始めた主人公が未来からやってきた「もうひとりの自分」との対話を通して、自分らしい生き方を探求していくーー。

INTRODUCTION

 トランスジェンダー当事者である漫画家・とら少が、トランスジェンダーの若者たちの感情をリアリティ豊かに描き、多くの共感を集めた短編漫画集『となりのとらんす少女ちゃん』(在野社)。その中の一編、「未来から来たとらんすちゃん」を、日本のクィア映画を牽引してきた監督の一人、東海林毅が映画化しました。
 主人公は中学生のユウタ。ある日突然、未来からやってきた「もうひとりの自分」ユウカが現れ、早く「女になる」治療を始めるように迫ります。周囲との違いを感じ始めていたユウタですが、ユウカが言う「女になる」ことにも違和感を覚えます。自分はどうありたいのか。本当に大切にしたいものは何なのか。「未来の自分」との対話を通して、ユウタは自分自身の選択を探していきます。
 主人公ユウタは、NHK朝ドラ『舞いあがれ』などで活躍してきた髙橋蒼太をオーディションで選抜。可愛いものが好きなところなど自身と似ているところがあると言い、自然体でユウタを演じ切っています。未来からやってきたユウカ役を演じるのは、2025 年公開の映画『ブルーボーイ事件』で劇映画初主演を務め、注目を集めた中川未悠。関西出身という自身のバックグラウンドを活かし、関西弁で快活なキャラクターを演じています。また、主人公の母親役には、俳優・タレントとして幅広く活躍する、はるな愛が出演。本作で初めて母親役に挑戦しています。

トランスジェンダーの物語をコメディで描くことの意味。

 性的マイノリティへの社会的な認知は少しずつ広がる一方で、近年は顔の見えないソーシャルメディアを中心に、差別やヘイトも拡散しています。とりわけトランスジェンダーをめぐっては、当事者の声を置き去りにした言説が加熱している状況も少なくありません。そうした社会背景の中、映画においてもトランスジェンダーは社会的困難や偏見に直面する姿が描かれることが多く、それゆえに悲劇的なトーンになりやすい傾向があります。
 東海林毅監督は、これまで、日本で初めてトランスジェンダー俳優の一般公募オーディションを行った『片袖の魚』や、可視化されにくい高齢世代のゲイを描いた『老ナルキソス』など、性的マイノリティを主人公とする作品を数多く手掛けてきました。本作では、社会や映画表現の現状を踏まえ、「トランスジェンダーの物語をコメディ映画で描きたい」という思いから、大阪を舞台に選び、ユーモアを織り交ぜた脚本と演出に挑んでいます。
 また、監督が「世界一小さな自分探しの旅」と表現するように、本作は「社会との葛藤」以上に、一人の人間の内面で起こる変化や人生の選択に焦点を当てています。男女という単純な二元論では捉えられない複雑な感情や、既存のカテゴリーやラベルでは表現できない心の揺らぎを温かく肯定する原作の精神を受け継いだ本作は、トランスジェンダー当事者に限らず、「自分らしさとは」という迷いを抱く/抱いたことがあるすべての人の心に寄り添う一作となっています。

STORY 

 中学2年生のユウタはシングルマザーの母と二人暮らし。ユウタのもとにある日突然、ユウカと名乗る女性が現れる。ユウカは 10年後の未来からやって来たユウタ自身で、様々な苦労の末に性別適合手術を受けてこの姿になったのだという。大人の身体になる前に一刻も早く性別移行に向けて動き始めるよう迫るユウカ。周りの友人たちとの間で小さな違和感を感じ始めていたユウタだが、強引なユウカに反発。女性として生きることを選んだユウカと、その未来を受け入れがたいユウタの攻防がはじまる。そんな中、ユウタの 14歳の誕生日にある事件が起き、ユウタは未来への選択を迫られる。

STAFF&CAST

中川未悠 髙橋蒼太
竹内大騎 寺山武志
石坂大志 久留飛雄己 田仲ゆら 水野阿修羅 イシヅカユウ(声)
はるな愛
原作:とら少『となりのとらんす少女ちゃん』より「未来から来たとらんすちゃん」(在野社)

脚本・監督・プロデューサー:東海林 毅

配給:ミカタ・エンタテインメント
©2026 みのむしフィルム
 
公式HP:https://www.tonatoramovie.com/
公式X:@TonaTora_Movie
公式Instagram:@tonatoramovie

2026年11月7日(土)より全国ロードショー