2023年11月10日(金)公開『法廷遊戯』


予測不能のノンストップ・トライアングル・ミステリー
法律家を目指した3人の同級生。
1人は弁護士になり、1人は被告人になり、1人は命を失った。
謎だけを残して…

INTRODUCTION

 裁判ゲームの果てに起こってしまった殺人事件をきっかけに、ロースクールの同級生3人の仮面の裏に隠された真実が暴かれていく『法廷遊戯』。本作は、まさに予測不能のノンストップ・トライアングル・ミステリーと言える一作だ。

 キャストは、永瀬廉×杉咲花×北村匠海。今のエンタメ界を代表する旬の若手実力派による共演が実現した。3人の組み合わせと化学反応もまた刺激的にして衝撃的。本作が映画主演4作目となる永瀬廉(King & Prince)が演じるのは、弁護士の道に進み、殺人事件の第一発見者となってしまう“セイギ”こと久我清義。そのセイギの幼なじみで、殺人事件の容疑者となる織本美鈴に扮するのが、若手実力派女優・杉咲花。そして裁判ゲームを主宰する異端の天才で、殺人事件の被害者となってしまう結城馨を、多彩な活躍を見せる北村匠海が演じる。それぞれが抱える三者三様の秘密と、二転三転する事実。彼らがスクリーンという法廷で見せる表情と感情にしても予測不能だ。
 原作は、小説家にして弁護士の五十嵐律人による同名小説。自身もまたロースクールの学生だった際に執筆したデビュー作にして、リーガルサスペンス×本格ミステリー×青春ノベルのトライアングルな魅力を持つ傑作として第62回メフィスト賞を満場一致で受賞するなど、各所で高い評価を得ている。そんな一作をあますことなく映画化したのは、『白夜行』『神様のカルテ』(共に11年)の深川栄洋。斬新な題材とテーマに挑戦し続ける人間ドラマの名手が、セイギ、美鈴、馨の隠された顔を通じて、永瀬、杉咲、北村の新たな顔を引き出している。脚本は、「流星ワゴン」(TBS/15年)、『総理の夫』(河合勇人監督/21年)の松田沙也。出版界を震撼させた原作、趣向を凝らした演出と映像、細部まで練り上げられた脚本によって、これまでにない新機軸のミステリーが作り上げられた。

 誰も暴いてはいけない、死の秘密。観客もまたゲームに巻き込まれていくようなスリルを味わう一方、さまざまに張り巡らされた仕掛けと伏線の謎解きに興奮を覚えるはずだ。参加×体感×考察の究極のエンターテインメントがここにある。次々と真実と事実が入れ替わっていく中で、そのすべてが明らかになるのは、最も神聖な法廷という場。そしてそこには常識を覆す驚愕の結末が待つ。果たして、殺人事件の真相はどこにあって、3人の心の内には何があったのか。彼らがゲームの先に、それぞれの正義、信念、想いに突き動かされて下すことになる人生を投じた決断。それはあなた自身への問いかけともなる。映画×観客×問い掛けがひとつとなって、残酷で甘美なあまりにも衝撃的な真実にたどり着いたとき、決して完結することのない本当の意味でのノンストップ・トライアングル・ミステリー『法廷遊戯』が開廷することなる──。

 

STORY 

 法曹の道を志す者たちが学ぶ、法科大学院=別名・ロースクール。そのゴールにある司法試験は国家試験の最難関といわれていて、そもそも受験資格自体、ロースク―ルを卒業するか、予備試験に合格するかでないと得られず、法律の知識を有する受験資格を得た者であっても合格率はわずか20~40%に過ぎない。名門・法都大学のロースクールに通う“セイギ”こと久我清義もまた、平均勉強時間5000時間の法律漬けの毎日を送っていた。
そんなある日、セイギの過去を暴くビラがばら撒かれる。それは当時16歳の彼が、殺人未遂の疑いで逮捕されていたというもの。児童養護施設の出身だったセイギは、共に施設で育った織本美鈴を守るために、施設長を刺していたのだ。その美鈴もセイギと行動を共にしてロースクールの同級生となっていたが、彼女もまた何者かから嫌がらせを受けていた。犯人探しに動き出したセイギは、生徒たちの間で繰り広げられている裁判ゲーム“無辜ゲーム”の主宰者・結城馨も脅迫を受けていたと知る。

 司法試験合格後、弁護士となっていたセイギは、久しぶりに無辜ゲームを開くという馨に呼び出されて、その会場を訪れる。そこにいたのは馨と美鈴だけだったが、馨が血を流して息絶えているのに対して、美鈴はナイフを手にし返り血を浴びて放心していた。「お願い、清義。私を弁護して」。無罪を主張する美鈴は証拠となるSDカードをセイギに託しながらも、一切の供述を拒み、黙秘を貫く。一方、セイギは、馨の足跡を追う中で、彼の亡き父親とかつて相対していたことを知る。殺人未遂だけではない、セイギと美鈴の隠された過去。そして、馨、セイギと美鈴の秘められた因縁。

 それに気づいたセイギは、美鈴の第一回公判で法曹関係者もマスコミも驚かされる意外な弁護に打って出る。接見の際に美鈴が口にしていた、「これは、結城くんが仕掛けた最後のゲーム。ゲームのプレイヤーは貴方なの」の言葉。SDカードに収められたデータが公開されて、事件の様子が明らかとなるが、そこでセイギはさらなる驚愕の事実にたどり着く。二転三転する真実。四転五転する真相。ゲームさながらに次々と局面が変化し、勝者とジョーカーが入れ替わっていく中、セイギは己のすべてを懸けて究極の選択を取る。
セイギの悔い、美鈴の狙い、馨の想い、そして無辜=罪のないことを意味する言葉を冠した裁判ゲームが意味していたもの。果たして本当に罪を犯したのは誰で、本当の罰を受けるべきなのは誰なのか。3人がこのゲーム=法廷に見出した答えとは何なのか。ついに訪れた判決宣告期日。セイギはある確信と不信を持って、裁判長の判決を耳にする。

STAFF&CAST

出演:永瀬廉 杉咲花 北村匠海 / 柄本明 生瀬勝久 / 筒井道隆 大森南朋
原作:五⼗嵐律⼈『法廷遊戯』(講談社文庫)
監督:深川栄洋
脚本:松⽥沙也
プロデューサー:橋本恵一、本郷達也
制作:MMJ
製作幹事:東映
配給:東映
Ⓒ五十嵐律人/講談社 Ⓒ2023「法廷遊戯」製作委員会

公式HP:https://houteiyugi-movie.jp/
Twitter:https://twitter.com/houteiyugi_mv
Instagram:https://www.instagram.com/houteiyugi_mv

 

2023年11月10()より全国ロードショー