2023年10月13日(金)実施『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』大阪舞台挨拶イベントレポート


深川麻衣、次のキャリアは米とみそ汁!?
大阪先行上映会に主演・深川麻衣、穐山茉由監督 登壇!

 『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』が2023年11月3日(金)より全国公開する。気づけば仕事ナシ、男ナシ、貯金残高10万円の崖っぷち!人生詰んだ元アイドルは、なぜか赤の他人のおっさんと暮らすことになるというまさかの実体験をもとに“詰んだ経験”を赤裸々に明かした元SDN48の大木亜希子が綴った実録私小説「人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした」の映画化だ。主人公・安希子を演じるのは、元乃木坂46で女優として活躍する深川麻衣。監督を務めたのは、『シノノメ色の週末』で2022年日本映画批評家大賞新人監督賞受賞するなど国内外で注目を集めている新鋭監督の穐山茉由。


 10月13日(金)に大阪のTOHOシネマズなんばで行われた先行上映会に主演の深川麻衣、穐山茉由監督が登壇した。

 大きな拍手に迎えられ、まずは深川より「今日は関西での『つんドル』ということで、とても楽しみにしてきました!」と挨拶すると、続けて穐山監督も「大阪での初お披露目、本当に楽しみです!」と関西での初上映に期待を寄せる挨拶でイベントは始まった。

 この日、朝から関西テレビ「よ~いドン!」に生出演した深川は「少し緊張していたんですけど、スタジオがお茶の間をイメージしたセットで、東京の朝の番組よりもリラックスできました!」と振り返り、司会者から番組出演者の円広志さんについて聞かれると「とっても優しかったです!」と笑顔で答え、大阪らしい番組を多いに楽しんだ様子。
続いて大阪での思い出を聞かれた監督は、まさに当日、新大阪から移動するタクシーの中で「今の技見ました?気づきました?」とドライバーから声をかけられ、「この道路は流れの中にいる。今、スムーズに車線変更できたのは熟練の技。この技を“ロードサーフィン”と言うんです。」と移動中の間、話され続けたエピソードを披露。到着してすぐの“大阪の洗礼”に驚きつつも、その距離感が心地よいと大阪話しは盛り上がった。

 作品について、まずはオファーを受けた際の感想を聞かれた深川は「原作を読んだときにタイトルがすごくキャッチーで、まずは実話だというところにとっても驚きました。」と本作のタイトルに言及し、「コメディなのかなと想像して読み進めていくと、実際は180度違って。一人の女性の等身大の悩みや人には見せない汚い部分、ドロドロした部分をすごく繊細に描いていて、そのギャップにグサッときた。そんな安希子を演じるのが嬉しく、今まで挑戦したことがない役柄で、とっても楽しみにしていました。」と喜びを語った。

 また演じた役柄との共通点については「原作の作者の大木さんは元SDN48におられて作家になられた、私も元乃木坂46にいて、今はお芝居の仕事をさせていただいている。セカンドキャリアという意味では同じですし、最初グループを出たときは不安もありつつ、半分楽観的で“何とかなる!”という気持ちで踏み出しましたが、やっぱり仕事を始めてからは時間の使い方など全てが違うし、これからやっていけるのかと漠然的不安を抱えていました。」と主人公と重なるグループ卒業当時の心境を明かした。そんな深川が演じる安希子について監督は「はやく観ていただきたいです!こんなに可愛い深川さんがいろんな表情を見せてくれています。」と絶賛した。

 また本作で主人公と同居することになるササポンを演じた井浦新さんについて聞かれると、「がっつりご一緒させていただくのは今回が初めてで、私もササポンが新さん(井浦)に決まったことがすごく楽しみでした!現場で見る新さんはササポンそのものになっていて、感動しました。」と話し、「シーンについては全く話さず、健康トーク・ご飯トークをしました。穏やかな方でした。」と撮影中の会話を明かした。

 作品にちなみ、もしキャリアチェンジするなら何が良いか聞かれると深川は「昨日、大阪に前乗りしてご飯を食べながらマネージャーさんと考えてたところで!」と、もしも副業が出来てお店を出せるなら…と構想をしていたことを明かし、「お米が大好きなので、お米とみそ汁、おにぎりと豚汁だけのメニューのお店を出したくて。店名も考えているんですけど、シンプルに『米とみそ汁と』で、おしゃれにかわいらしい字体。カウンターがメインで、メニューもお米を月替わりでいろんな地方のものを用意し、味噌も常時3種類ずつくらいから選べるような…レア感を出すために朝しか営業していない!みたいなのも良いかな?」と想像上の出店に向けてのかなり詳細な計画を披露し、会場を驚かせた。

 最後にこれから作品を観る客席に向けて、深川は「ササポンが安希子にかける言葉が読んでて刺さりましたし、生きていく上で大事にしたいと思うこと、核心をついたことをすごくさりげなく劇中でかけて下さり、その言葉が本当に心にしみたので、苦しいことや悩みがあることがある方がいたら少しでもササポンの言葉が心を軽くできるのではないかな。」と伝え、監督は「世代ならではの悩みや女性同士の友情も描いているので、観ていただきたい。」と注目してほしいポイントをアピール。

 改めて監督から「現代人の心の悩みや皆さんの心当たりある葛藤が描かれているので、ササポンとの関係性によって変化していくことを自分事のように感じていただけたら嬉しい」と話し、続いて深川は「ついつい見逃してしまう身の回りの幸せとか、慣れてしまうと無いものばかり数えてしまうけれど、周りにはこんなに素敵なものがあったんだよと気づかせてくれる映画です。皆さんの大切な人・もの・ことが思い浮かんだら嬉しいです。これから一緒に映画が成長できるように応援していただけたら嬉しいです!」と大阪の観客へ熱いメッセージを届け、舞台挨拶は締め括られた。

 


STORY 

 元アイドルの安希子(深川麻衣)は、幸せで充実した人生を歩んでいると自分に言い聞かせながら、仕事もタフにこなしているつもりだったが、ある日の通勤途中、駅で足が突然動かなくなってしまう。メンタルが病んで会社を辞めた安希子は、家賃5万円の風呂なしアパートで、仕事ナシ、男ナシ、残高10万円の現実を前に、「人生詰んだ…」という思いに包まれていた。そんなとき、友人のヒカリ(松浦りょう)から勧められたのが、都内の一軒家で一人暮らしをする56歳のサラリーマン、ササポン(井浦新)との同居生活。意外な提案に安希子は戸惑いながらも、ヒカリの「家賃は、風呂付きで3万円」との言葉に背中を押されて、まさかのおっさんとの奇妙な同居生活をスタートさせ…。

STAFF&CAST

深川麻衣
松浦りょう 柳ゆり菜 猪塚健太 三宅亮輔 森高愛 /河井青葉 柳憂怜
井浦新

原作:大木亜希子「人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした」(祥伝社刊)
主題歌:ねぐせ。「サンデイモーニング」 
音楽:Babi
脚本:坪田文
監督:穐山茉由
 
配給:KDDI/日活 
©2023映画「人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした」製作委員会

公式HP:tsundoru-movie.jp 
公式Twitter:@tsundoru_movie
公式Instagram:@tsundoru_movie

 

2023年11月3(金・祝)より全国ロードショー